取組概要
農学部・本所靖博ゼミナール(環境資源会計論研究室)は、東洋水産(株)東京支店と2024年12月21日、神奈川県川崎市で行われたしんゆりフェスティバル・マルシェで、「マルちゃん正麺」を使ったオリジナルメニューを提供するキッチンカーを出店した。
本所ゼミは、「つくる人と食べる人をどうつなぐか」をテーマに、農家や企業などの生産者と協働して、援農やマルシェへの出店、商品開発、メニュー開発など「畑から台所まで」幅広く社会的な課題に取り組んでいる。
同年5月、本所ゼミの授業内で、同社東京支店長(当時)と農学部卒業生である同社社員が登壇し、即席麺が一般に晩ごはんとして食されていないことを課題に挙げ、「本所ゼミの活動を生かしながら『マルちゃん正麺』を使って、『夜ごはんになり得る』ような新たな食べ方を考えてほしい」と打診があったことから、今回の企画の実施に至った。
成果
ゼミ生らは「醤油味」「味噌味」「旨塩味」でそれぞれメニューを考案し、プレゼンテーションを行った。その結果、季節も考慮して体が温まる「ゴマたっぷり!!豆乳味噌ラーメン」が選ばれ、当日はキッチンカーの担当者の指導を受けながら、約800食の試食を提供した。
同社担当者からは「コラボ企画が実現できてうれしい。弊社の公式レシピ以外での試食提供は、私の記憶では初めての試み。ゼミ生考案の新メニューも大変好評で、私どもも今後大いに参考にしたい。このご縁を大切に、今後も取り組みを継続したい」と好評だった。参加したゼミ生は、同年9月に予定していた出店が荒天で延期になったことを踏まえ「晴天の下でおいしいラーメンを多くの方々に届けることができ、ありがたい」と貴重な経験ができたことへの感謝の気持ちを語った。(農学部事務室)