取組概要
久留米大学の学生と広川町の織元「坂田織物」が久留米絣を素材に共同開発した、就寝時用靴下「そっくる」がついに完成しました。
このプロジェクトは法学部が主催する地域連携活動である絣フェスタ(実行委員長:法学部前田俊文教授)の一部門である、藍プロジェクト(代表:法学部国際政治学科4年生池田帆佳さん)が久留米絣織元と共同で取り組んでいる商品開発の一環として一昨年秋に企画、ふるさと納税返礼品出品に挑戦した成果です。藍プロジェクトは法学部の学生たちが主体となり、地元の伝統工芸品である久留米絣をPRすることを目的としています。
学生たちは、ふるさと納税を利用している教職員を対象にアンケートを実施し、「睡眠グッズ」に対する需要を発見。多くの人が眠る際に足の冷えを感じる一方で、就寝時に靴下をはくことを避けたいと考えていることに着目しました。そこで、広川町の織元「坂田織物」と協力し、久留米絣を素材に使った「眠るとき専用の靴下」の開発に約1年間取り組みました。
成果
久留米絣は綿100%で、夏は涼しく冬は暖かいという特性があります。この特性を活かして開発された「そっくる」は、足を締め付けず、適度に熱を発散できるデザインが特徴です。さらに、日本睡眠学会理事長である内村直尚学長からもアドバイスを受け、複数回のモニターテストを経て試作品を改良し、完成度を高めました。最終モニターテストでは「肌触りが良い」「足先が温まる」といった高評価が寄せられました。
「そっくる」は赤や緑など4色展開で、男女兼用サイズを用意。この春から久留米市および広川町のふるさと納税返礼品として登録される予定です。プロジェクト代表の池田さんは、「そっくるを使うことで、足元から伝統工芸品の良さを実感してもらえると思います。商品の発送時には、使い方や学生たちのユニークな快眠エピソードも添える予定です」と期待を込めて語りました。
久留米絣の新たな可能性を全国に発信しながら、快適な眠りをサポートする「そっくる」。ぜひ、この機会にお試しください。