取組概要
2025年2月19日(水曜日)、新居浜西高校にて、愛媛大学医学部救急科および医学生サークル「オレンジクロス」との合同で、BLS(一次救命処置)ワークショップを開催しました。本学薬学部からは、新居浜西高校の卒業生を含む7名の薬学生が参加しました。
成果
新居浜西高校の全校生徒約280名を対象に、2回に分け、各2時間の心肺蘇生法講習を行いました。トレーニング人形を用いた心肺蘇生法の実践では、高校生4~6人ごとにグループを作り、各グループに医学生・薬学生が指導者として付きました。年齢の近い学生が指導することで、和気あいあいとした雰囲気の中、心肺蘇生法のポイントやAED(自動体外除細動器)の使い方等などを丁寧に指導することができました。寒い体育館でしたが、熱心な指導で寒さを忘れるほどでした。
不整脈で人が倒れた場合、短時間でも適切な処置が行われないと、脳に血液が送られず、脳細胞が深刻なダメージを受けます。その状態で病院に運ばれても患者の社会復帰の可能性はほとんどありません。救急車が到着するまでに、その場に居合わせた一般市民が、心肺蘇生法を行うかどうかが救命の鍵を握ります。全校生徒を対象とした今回の講習は、その重要性を伝える上で非常に意義深いものでした。
日々薬学の学びに励む薬学生にとって、本ワークショップのような課外活動は、共に医療従事者を目指して学ぶ医学生・看護学生との活動・交流が学習のモチベーションとなるだけではなく、真摯な態度で受講してくれた高校生たちと接することで、将来薬剤師として働く上での自身の役割を改めて見つめ直す良い機会となりました。
今回このような貴重な機会をくださった新居浜西高校の生徒・関係者の皆様、愛媛大学医学部救急科および医学生・看護学生の皆さんに心より感謝申し上げます。