取組概要
2025年2月14日~20日にかけて、人文学部英語英米文学科の新井雄喜准教授のゼミ生5名が、タイ南部・トラン県の漁村でフィールドワークを行いました。「フィールドワーク」とは、研究対象の現場を訪問し、聞きとりや観察などを行う研究手法です。今回、ゼミ生たちは、新井准教授の調査の補佐と、自らの卒業研究に向けた情報収集を主な目的としてタイを訪問しました。
成果
学生たちが計4つの村を訪問し、聞き取りや現地視察を行った結果、サンゴの白化、海草の激減やそれによるジュゴンや魚介類の減少など、様々な懸念が浮かび上がってきました。漁村の方々は、そうした問題に対処しようと、マングローブ植林や海草の植栽、稚ガニの放流、エコツーリズム、プラスチックごみのアップサイクル(使われなくなった漁業用の網を材料としてバッグを作る等)といった、海の環境を守る活動に熱心に取り組んでいました。
フィールドワークに参加した安部美咲さん(人英3年)は、「日本でもSDGsを学んできましたが、漁業が生活に直結する環境で生きる人々は、持続可能な漁業などへの熱意が桁違いだと感じました。彼らの姿を見て、私ももっと広い視野を持って、持続可能な社会の実現について深く考えられる人になりたいと思いました」と、タイ訪問を振り返りました。
タイの漁村訪問を通じて、大学構内では得られない多くの新たな学びを得た新井ゼミ生たち。今回タイで得た学びは、今後それぞれの学生が将来の夢に近づくための糧となることでしょう。