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福岡県

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グローバル学生支援

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企業, その他

久留米大学

留学生向け「防災食ワークショップ」を開催

2025年6月23日

取組概要

5月28日、御井キャンパス900号館「つながるめ」で留学生を対象とした「防災食ワークショップ」が開催されました。

このワークショップは高等教育コンソーシアム久留米*が主催となり、災害時における「食」の備えをテーマに久留米大学国際交流センターやボランティア団体(久留米大学ボランティアサークル:WORCAL、パートナーズ、ゆめくる)、パルキッズくるめが協力して企画したものです。

言語や文化、宗教の違いにより情報収集や対応が困難になりがちな留学生に向けて、災害時における「食」の備えをテーマに、防災への意識と具体的な行動力を養うことが目的です。

*本学が加盟する高等教育コンソーシアム久留米(久留米大学、久留米工業大学、聖マリア学院大学、久留米工業高等専門学校)では、連携して地域の課題解決や人材育成を目的とした多様な活動を展開しています。

成果

当日は前半が留学生向け、後半が日本人学生と一般参加者向けに開催され、20名の留学生と7名の日本人学生、2名の一般参加者が参加しました。前半ではワークショップで話された内容を学内通訳ボランティアの学生4名が随時通訳して進めました。

ワークショップでは実際の災害時に配給される防災食が用意され、加熱袋に発熱材と水を使って缶詰(魚や肉)を加熱したり、お米の保存食にお湯を入れたりして調理する方法を実践し学びました。

また、調理の待ち時間には、久留米の水害について過去の写真を用いた説明と災害時の警戒レベルを表す5色の色(※低い警戒レベルから順に白、黄、赤、紫、黒)が紹介されました。「これらの色が海外ではどのようなイメージをもつか」などを参加者に問いかけながら、各レベルでとるべき行動について詳しく解説がありました。

調理が終わり、普段食べない缶詰や防災食を楽しみながら、参加者のみんなで感想を共有しました。

ワークショップが終わり、実際に災害時の避難所となる御井校区コミュニティセンターまで移動し、避難経路の確認を行いました。

袁 浩鑫(ユアン ハオシン)さん(留学生別科)
「魚の缶詰は少し苦手でしたが、保存食の食感と味は想像より美味しかったです。これまではもし地震が起こったらどこへ行くのか、全く知りませんでしたが、今回のイベントのおかげで分かりました。本当にありがとうございます。また、避難の時、温かくて美味しい食べ物を食べられたら、心の不安をきっと減らすことができると思います。とてもいい企画だったと思います」

NICK HOLLOWAY(ニック ホロウェイ)さん(交換留学生)
「当日はとても楽しく、学びの多い時間でした。災害時の備えについて、食の面から学べるこのようなワークショップは、とても良いアイデアだと思います。缶詰のカレーは少し辛かったですが、美味しくいただきましたし、調理がとても簡単で便利な点も印象的でした。今回参加したことで、災害への不安が大きく軽減されました。今回の経験を通して、より安心して過ごせるようになったと感じています」

パルキッズくるめの久保りおなさん(文学部心理学科2年生)
「今回のワークショップを考えるとき、説明や通訳の時間がどのくらいかかるか分からず少し不安もありましたが、限られた時間の中で大事なポイントを絞って伝えたり、防災食の説明と実践を交互に取り入れたりと、飽きずに楽しんでもらえるよう工夫しました。災害はいつ起こるか分からないからこそ、日ごろから「もしものとき」のことを話し合ったり、普段の会話やつながりを通して、周りの人と助け合える関係をつくっておくことが大切だと思います。今回のワークショップは、そのきっかけになる良い機会だったと感じました」

関連リンク

https://www.kurume-u.ac.jp/campus-life/topics/exchange/682eb43cdf4cfe19f13381c2/