概要
温度変化による結晶構造変化で、薄い板状の構造が尺取虫のように動く「ロボット結晶」を開発。
2007年に、結晶は硬くて割れ易いという既成概念を覆す、ジアリールエテン結晶が光によって曲がることが報告されているが、これまで、結晶を別の場所に移動させることは実現できておらず、今回、
①結晶が尺取り虫のように屈曲を繰り返しながらゆっくりと歩く
②屈曲した結晶が転がりながら高速で走る
という異なる2つのモードの移動が世界で初めて実現。
加えて、結晶外形の非対称性から結晶が移動する推進力が発生することも明らかになった。
成果
今回、結晶という材料自体がロボットのように歩いたり走ったりして移動することを見出し、またその推進力の発生メカニズムも明らかになり、今後は、柔らかく軽いソフトロボットへの応用が期待されている。