概要
中央大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、ロケット用固形燃料製造プロセスを抜本的に見直し、蠕動運動型混合搬送装置による、ロケット用固形燃料の製造に成功した。
成果
ロケット開発の低価格競争が過熱している現在、ロケット打ち上げ費用の高額である理由の一つである「固形燃料」が機体重量の大半を占めることがあげられる。
現在の製造手法では、作った燃料を人の手で取り出し運搬する必要があり、連続製造かつ運搬ができることを目指し、人の大腸の蠕動運動をまねた装置を開発。
2017年12月26日に、実用組成燃料材料の混合および搬送実験を行い、2018年2月23日に試験用ロケットモーターに搭載し、地上燃焼試験を行い、ロケット用固形燃料としての実用可能を図る実験に成功した。
実用化に向けた大きな一歩となり、ロケットの打ち上げ費用を抑えることが期待される。