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新種発見

法政大学

新種のムカデを発見

2019年5月9日

取組概要

法政大学国際文化学部/自然科学センターの島野智之教授らの研究グループは、2018年2月に秋吉台(山口県美祢市)北部の鍾乳洞「景清穴」で新種のジムカデを発見し、2019年3月に国際学術雑誌の『ズーキーズ』誌上で和名「カゲキヨツメジムカデ(学名:Arrup akiyoshiensis Tsukamoto & Shimano,2019)」と命名する論文を発表した。


日本には、ツメジムカデ属は広く分布するが、秋吉台から見つかったツメジムカデは形態が他の種と異なり、DNA塩基配列も他の種とは明確に区別出来、今回新種として記載された。

成果

景清穴には、アキヨシホラヒメグモやアキヨシメクラチビゴミムシ、アキヨシシロアヤトビムシ、エトウオビヤスデ、ホラアナナガコムシなどの固有種が生息しており、秋吉台には、他にアキヨシミジンツボ、アキヨシホラズミカニムシ、アキヨシアゴザトウムシ、ガロアムシ、最近新種として記載されたアカツカメクラヨコエビなどの珍しい生き物や、固有種が見られる。

秋吉台には、多くの貴重な洞窟性生物が進化の道筋なども未解明のまま生息していると考えられるため、今後、固有種などの分類学的研究の更なる進展が待たれる。

関連リンク

https://www.hosei.ac.jp/NEWS/newsrelease/190416.html