2020.07.08
教育
私立大学123とは
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立教大学
2020年7月29日
本事業では、ストレスについて生命科学的研究と心理学的基礎研究の融合研究をおこなう。生き物とこころの「健やかさと多様性」について包摂的研究を行い、生物・人間理解と生活機能改善に関する新たな見解を公表することである。
ストレスが生体に与える影響を、分子や細胞といったレベルで解明する生命科学的アプローチと、ヒトの行動レベルで解明する心理学的アプローチを組み合わせて研究を行っている。特に、ストレスホルモンとして確立しているコルチゾールを指標にし、ヒトのストレス状態とコルチゾール量の関係について解析するとともに、コルチゾールの影響を分子・細胞・モデル生物個体レベルで解析している。また、ストレスによる抗うつ状態の方やストレスを強く感じる自閉スペクトラム症児について、その支援施設などの協力により疾病とストレス状態の関連についても解析を進めている。さらに、旅行などストレスの良い側面についてユニークな解析も行っている。
本事業の成果を講演会などで発表したところ、その参加者から「ストレスに対する知識が深まった。」という声が多数寄せられた。また、本研究成果をもとに文系・理系の枠を超えた授業シリーズを展開したところ、「とても興味深く聴講できた。文理を超えたカリキュラムがとてもよかった。続けてほしい。」などの声が寄せられ、大変に好評であった。
様々なストレスによりメンタルヘルス上の問題を発現した方へのアプローチ(介入手法やケアプログラム)、またはその予防をするためのアプローチの開発や改善に役立てることが期待される。また、今後の研究成果によっては創薬などへの展開も期待される。
※この取組は、提言・事例集『私立大学理工系分野の研究基盤の強化と向上-科学技術イノベーションの推進に向けて-』で紹介した研究事例です。
詳細等は関連リンクをご覧ください。
2020.07.08
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