取組概要
東京農業大学生命科学部バイオサイエンス学科の小川英彦教授、東京農業大学生物資源ゲノム解析センターらの研究グループは、北海道大学大学院農学研究院の高橋昌志教授らの研究グループ、北海道立総合研究機構酪農試験場と共同で、人工授精後17-18日目に採取した牛の子宮外組織である腟壁において妊娠特異的に発現が増減する遺伝子情報を指標として、RT-LAMP(Reverse Transcription-Loop-Mediated Isothermal Amplification)法により取得した複数ターゲット遺伝子の増幅情報を用いた機械学習モデルを作成することで、85%以上の感度及び特異度で早期での妊娠の成否を予測することに成功しました。
成果
牛に与えるストレスを軽減しつつ,簡易,迅速な採取によって得られた微量サンプルからの高精度な妊娠判定技術の確立によって,牛の早期妊娠予測が可能になり,国内外での牛の生産効率の向上につながることが期待されます。今後,より大規模な解析を行うことで判定性能の信頼性を高め,関係企業等との連携をとって実用化をすすめる予定です。