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東京都

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慶應義塾大学

柔らかく伸び縮みする半導体デバイスで世界最高周波数の駆動に成功-未来のウェアラブルは伸縮性・ワイヤレス-

2021年12月15日

取組概要

理工学部電気情報工学科専任講師の松久直司とスタンフォード大学化学工学科ポスドク研究員(研究当時)のDr. Simiao NIU、教授のProf. Zhenan BAOらの研究グループは、柔らかく伸び縮みする半導体デバイスを世界で初めて13.56MHz(非接触の交通カードでも用いられる周波数)もの高周波で動作させることに成功しました。これまで伸縮性半導体デバイスの動作周波数は100Hz程度に留まっていたので、10万倍もの飛躍的な性能向上となります。

成果

薄いゴムシートのような柔らかい電子デバイスは、皮膚にピタッと貼り付けて装着できる着け心地などに優れた次世代ウェアラブルデバイスとしての活用が期待されています。重要な課題の一つにどのように電源供給するかという問題がありましたが、本研究成果の高周波ダイオードデバイスにより、無線で電力伝送・通信ができるようになりました。さらに本研究で開発した伸縮性半導体用電子材料はセンサや発光素子などへの転用も可能なため、柔らかいウェアラブルデバイス全体の性能向上が見込まれ、実用化が一歩近づきました。

関連リンク

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/12/9/28-91386/