取組概要
脳神経科学を専門とする同志社大学大学院脳科学研究科の髙橋晋教授は、生態学を専門とする名古屋大学大学院環境学研究科の依田憲教授と共同し、渡り鳥(オオミズナギドリ)の幼鳥の脳から方向感覚を司る「頭方位細胞」を発見しました。そして、その頭方位細胞があたかも方位磁針(コンパス)のように北方位を好むことを明らかにしました。
成果
この研究成果から、脳内における方向感覚と磁気感覚の協調や、海を越え北半球から南半球まで旅する渡りのメカニズム理解がより一層進展するだけではなく、渡り鳥の生態理解から、その保全に関する新たな知見に繋がることが期待されます。