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東京都

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企業

慶應義塾大学

患者自ら装着可能な着衣型心電計測システムによる長時間心電検査を実用化-医療機器の保険適用開始-

2022年4月26日

取組概要

慶應義塾大学病院(病院長:松本 守雄)が株式会社Xenoma(本社:東京都大田区、代表取締役CEO:網盛 一郎、以下「Xenoma」)と共同して行った、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」に関する研究に基づき開発された着衣型ホルター心電計(一般的名称:長時間心電用データレコーダ、販売名:e-skin ECG データレコーダ、医療機器認証番号:304AFBZX00001000)の保険適用が2022年3月1日より開始されました。

長時間心電検査は不整脈や虚血の検出などに頻繁に使用され、循環器領域で汎用される検査です。通常の臨床では2誘導(2つの心電図波形)で24時間行うことが一般的ですが、装着・取り外しに医療従事者の関与が必要なため来院日数が増加することや、ケーブルや記録機によって検査中の動作が制約されることから受診者が検査を忌避することも少なくない等、従来のホルター心電計による計測にはさまざまな課題がありました。

慶應義塾大学病院とXenomaは上記の課題を解決するため、専門的知識を有さない受診者でも自身で装着が可能な3誘導(3つの心電図波形)の心電計測システム(以下「本システム」)を共同で開発しました。本システムは、慶應義塾大学病院での実証実験を経てXenomaにより医療機器登録を完了し、このたび、保険適用が開始されました。

成果

本システムの実用化によって、従来必須であった計測開始時と終了時の来院を要しない郵送による検査の実施が可能となり、地域差による医療アクセスの公平性向上にも資するものと期待されます。本システムを活用した検査は2022年5月よりXenomaから医療機関向けに提供開始されます。

関連リンク

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/4/25/28-123395/