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実施地域

東京都

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取組内容

研究

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実施体制

全学

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連携状況

連携なし

専修大学

常圧低酸素トレーニング室 体育会各部の競技力向上に活用

2022年8月29日

取組概要

専修大学スポーツ研究所には、運動生理学実験室があり、その中の1施設として常圧低酸素トレーニング室が整備されており、さまざまな研究活動や体育会各部が競技力の向上に活用している。
常圧低酸素トレーニング室は、日本初の施設として1995年に設置された。気圧は日常(常圧)と同じでありながら、密閉した空間に酸素濃度の低い空気を送り込むことで低酸素環境となる「常圧低酸素室」である。常圧低酸素トレーニングは、心肺機能やエネルギー供給の強化といった運動能力の向上を、高地トレーニングと同様に低地で再現できるとされている。擬似的に高地を再現している。

成果

陸上競技部は、本年度より運動生理学実験室にて、2カ月ごとに最大酸素摂取量の測定を行い、実際のトレーニングへの活用を始めた。7月28日には、1年次生が入学後2回目の測定を行った。
選手たちは、漸増的に高負荷へとなるエアロバイク運動を疲労困憊になるまで行い、呼吸動態変化と心拍数変動、取り込まれる酸素の最大量とを測定した。同部では、データからトレーニングの内容に応じた心拍数などを算出し、日頃の練習に活かすとともに、定期的な最大酸素摂取量の測定によりトレーニング内容の評価フィードバック、低酸素トレーニング時の適切な負荷・強度設定に活用していくと話している。また、コロナ禍でチーム活動に制限がある現在は、数値という客観的なデータを知ることで個人活動でも活用でき、トレーニング内容の評価や判断にもつながっているという。
時任真一郎法学部教授(身体教育学、スポーツ科学)は、低酸素トレーニング室や運動生理学実験室の今後の活用について「科学的知見を求める方法を、ただ実験・研究として行うだけでなく、実際の実践活動に活用してもらいたい。今後も協力して、現状活用している部だけでなく、体育会全体にもこのような施設や活用できる方法があることを知って、また利用してほしい」と話す。

関連リンク

https://www.senshu-u.ac.jp/news/nid00017078.html