取組概要
日本IBMと共同開発した社会人対象の実践的プログラム「AIアプリを活用した課題解決型演習」の最終発表が10月30日、オンラインと西宮上ケ原キャンパスとのハイブリッド方式で行われ、兵庫県下の7社を含む12社から27人の受講者がそれぞれの取り組み内容を披露しました。
同プログラムは、本学の「AI活用入門」科目を受講・修了した受講者がグループにわかれ、AIアプリを開発・活用して社会・ビジネスの現場における課題を解決することを目指し、週末に計6回、合計約40時間かけて取り組みます。
今年度は6つのグループにわかれて実施。兵庫県等のオープンデータを利用して、社会的な課題を設定し、その解決に貢献するチャットボットの開発に取り組みました。各テーマは以下の通り。
今後は、同プログラムで得たつながりを継続し、AI活用・DX推進に関する情報共有の場として活用してもらうため、数カ月後に同窓会を開催する予定です。
Aグループ:空き家対策チャットボット❝あきやくん❞のご提案
Bグループ:災害支援チャットボット構想のご提案
Cグループ:兵庫県の観光客増加に向けた観光名所等マッチングチャットボットのご提案
Dグループ:兵庫県(近隣府県)に向けたジョブマッチングチャットボット導入のご提案
Eグループ:兵庫県の魅力発信!兵庫県大喜利チャットボット導入のご提案
Fグループ:多くの様々な旅行者に兵庫の日本酒の魅力を伝えるチャットボットのご提案
成果
発表当日は兵庫県産業労働部、兵庫工業会、日本IBMの担当者が講評。「次のステップとして、中小企業等絞った提案を期待」「デザイン思考の観点で、ユーザーや顧客に寄り添った真の問題発見を」などフィードバックがありました。
プログラム担当者の巳波弘佳・副学長(工学部教授)は「データ分析・課題抽出・解決策としてのチャットボット開発というプロトタイプを修得された。ぜひ会社に戻って活用していただきたい」と激励しました。
受講生らは「異業種、性別、年齢が異なるメンバーと取り組むことができ楽しかった」「チャットボットは意外と簡単に作れることを知った」「ユーザー目線の大切さを再認識した」「今回の学びを今の業務に生かしたい」など振り返りました。