~遠隔授業の困りごとは減少。最大利点は“反復学習”。双方向性の確保は難しいものの、理解度は対面と同等~
取組概要
関西大学では、教育改善やコロナ禍の学生の実態把握等を目的に、学生・教員に対して定期的にアンケート調査を実施しています。
2022年度の調査では、「遠隔慣れ」を背景に、遠隔授業の長所(反復学習がしやすい等)をうまく活用することで、対面授業と同等の学習理解度・到達度に達していることがわかりました。
「双方向性」や「協働性」などの部分でまだまだ改善の余地はあるものの、遠隔授業での困りごとは大きく減少し、調査開始当初(2020年春)と比較すると、各項目で1/2~1/3程度の値となっています。
成果
本調査を実施した本学教育推進部の山田剛史教授は、これからの大学における教育のポイントとして、「遠隔授業の教育効果として、知識伝達系の基礎授業などで優位性があるといえる。今後は遠隔授業の良さに磨きをかけつつ、対面授業の質を高めるための教育改善が一層求められる。対面の現場でもコロナ禍で 蓄積したノウハウやデジタル環境をうまく取り入れていくことが重要」と述べています。
<結果の詳細>
・学生版ダイジェスト
https://www.kansai-u.ac.jp/ir/research/asset/index/student_survey_2022sp_digest.pdf
・教員版ダイジェスト
https://www.kansai-u.ac.jp/ir/research/asset/index/teacher_survey_2022sp_digest.pdf