取組概要
東京経済大学国際交流委員会は2023年5月8日(月)、国分寺キャンパス6号館F307教室において、中国山東師範大学の李光貞教授を招き講演会を開催しました。
国際交流基金の調査によると、2018年現在中国では100万人以上の日本語学習者が2400カ所の日本語教育施設に在籍するなど中国における日本語教育が盛んであり、今回の講演は、中国国内で特に日本語教育を重視している山東省を事例に挙げて行われました。
講演では中国の日本語教育の発展の歴史に始まり、山東省の日本語教育の歴史や山東省師範大学日本語学科の歩みが紹介されました。高度な日本語人材を育成するためには、多くの教育制度を制定したり大学間の日中交流イベントを開催したりするなど、様々な努力がなされて現在に至る一方、日本人の日本語教師の不足や日本語教師の研修不足を問題点とし、今後もさらなる交流を行っていきたいと述べました。
また、日中政府間と日本語教育の関係についての質問では「日本語教師として、日本人とは政治状況に関係なく互いに理解し互いに抱擁し合う関係でありたい」と回答しました。
成果
講演会に参加した学生のひとりは、「日中の政治的な関係が悪いことから、中国国民の日本へのイメージも悪いと思っていたが、これだけ沢山の日本語学習者がいることに驚いた。私たちが思っている以上に国民同士の関係は良好なのではないかと思った」とコメントを寄せました。
学生記者 コミュニケーション学部2年 青野真依