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実施地域

東京都

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取組内容

地方創生・地域活性研究社会貢献

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実施体制

ゼミ

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連携なし

青山学院大学

内田教授ゼミ×キッズカフェ杉田 こども食堂 共同ワークショップ「ちいさなものづくり工房」を開催

2024年3月26日

取組概要

2024年2月17日(土)、国際政治経済学部 国際経済学科 内田達也教授ゼミナール(ゼミ)の3年生が、研究テーマである「子どもの幸福」にアプローチするプロジェクトの一環として、子ども食堂を運営するキッズカフェ杉田の協力のもと、商業施設「プララ杉田」(神奈川県横浜市)にて、ワークショップ「ちいさなものづくり工房」を開催しました。

内田ゼミの学生は、「経済的な貧困」や「子どもの居場所」が子どもたちの幸福に関連する課題であると考え、そのひとつの解決策としても運営されている「子ども食堂」への一般的なイメージを変えたいという思いでイベントを開催しました。

「子ども食堂は貧困者が利用するものである」という偏見の影響で、子ども食堂の利用率が伸びず、支援を必要としている子どもに支援が行き届いていないという分析から、「子ども食堂が、すべての子どもを受け入れ、誰もが利用できる場所であること」をアピールするために、内田ゼミの学生が子ども食堂のボランティアの方々と共同でワークショップを実施しました。ワークショップの中では、子どもを対象におもちゃ作りとそれに付随したコミュニケーション、保護者を対象に子ども食堂の活動紹介や周辺地域の子ども食堂紹介などを行い、子ども食堂のイメージ改善に努めました。

成果

<プロジェクトメンバーからのコメント> 増田健吾さん(国際政治経済学部 国際経済学科3年)
まずは、至らない部分も多かった私たち学生と共にワークショップを開催してくださったキッズカフェ杉田の方々、そしてイベントに参加してくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。
「子ども食堂に対するイメージアップを通じて、子どもの幸福に少しでも貢献したい」という目標を達成するため、約一年間をかけて本プロジェクトを進めてきました。
プロジェクトを進める上で、「子どもの幸福」という大きな社会課題を扱うことの難しさを感じましたが、ゼミで得た知識をもとに、発生した問題や課題に対し、デザイン的な考え方と手法で解決策を見出す「デザイン思考」を通して、プロジェクトに向けての準備を着実に進めて、このようにイベントを開催することができたため、安堵しています。
ワークショップの際に行ったアンケートの中では、「イベントを通して子ども食堂に対する関心が高まった」、「印象がよくなった」、「子ども食堂ではさまざまな子どもたちを受け入れていることを知られてよかった」といったポジティブな意見を多くいただくことができ、少しでも子ども食堂のイメージアップにつながる活動ができたのだと非常に嬉しく思いました。
これからも本プロジェクトを通して学んだ思考法や経験を生かし、世の中の社会課題に対して、私たち学生が最大限できることに、積極的に取り組んでいきたいです。

<指導教員からのコメント> 内田達也教授(国際政治経済学部 国際経済学科)
本ゼミナールでは、社会にあるさまざまな問題に対して、経済学的な視点とデザイン思考的な視点の両面からアプローチしています。3年生については、具体的な社会問題に対して、実際に社会に提案を行うプロジェクトを行っています。
今年のテーマは「子どもの幸福」でした。社会の問題は大きく複雑で、通常、一挙に問題を解決できるアイデアなどありません。ですから、プロジェクトはさまざまな観点から真の問題を探るところから始まります。アイデアを出すことにも増して、アイデアを実行するために、問題をより良く捉えることの重要性と、学内外の人たちとの協働の必要性を学びます。
教員がアドバイスするのはプロジェクトのプロセスのみで、プロジェクトの内容には基本的に口出ししません。今回、キッズカフェ杉田やプララ杉田の協力を得られたのも全て学生の力によります。学生のゴールは「試作(プロトタイプ)を世の中に問うこと」までですが、アンケート結果を見ても、今回のワークショップがある程度効果的であったことが見て取れます。プロジェクトのプロセス全体を通し、学ぶことがたくさんあったのではないかと思っています。

関連リンク

https://www.aoyama.ac.jp/post05/2023/news_20240319_01

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