取組概要
2024年11月12日(火)、毎年11月11日から11月17日に実施される「税を考える週間」に合わせ、福岡国税局課税第一部長の竹澤孝行氏が、本学商学部の金田堅太郎教授の「会計学入門」授業にて特別講演を行いました。講演のテーマは「税務行政の現状と将来像(これからの社会に向けて)」で、租税の基本的な役割から税務職員の日常業務にいたるまで、これまでの経験をもとにした幅広い内容を動画を交えながら紹介されました。
成果
■講演の主な内容
『脱税を見逃さない!~国税査察官の仕事~』
国税査察官の役割とその仕事について詳しく説明し、脱税犯の調査方法、摘発の手順、そして査察までの過程を具体的な事例を用いて紹介されました。
『あなたのインターネット取引、確定申告していますか』
インターネット取引が増加する中、適正な確定申告の重要性を説明され、脱税は犯罪になることを強調されました。
さらに、本学商学部卒業生であり、現在久留米税務署に勤務している林優一氏も登壇しました。「税務の職場について」というテーマで講演を行い、自身が税務職員を目指した経緯やこれまでの勤務経験、毎日の業務内容について語りました。
また、現在学んでいることや知識が将来どのように役立つかについて触れ、国税専門官受験志望者向けに『1DAY仕事体験』を実施していることも紹介し、税務職場のリアルな体験の機会を提供していることを説明されました。最後に講義を受けている後輩たちに向けて「税務職員を目指してください」とエールを送りました。
講演を総括して竹澤氏から、税務行政の運営における基本的な考え方として、「正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖の的」という理念のもと、税務行政が公正かつ適正に運営されていることが示されました。
本学では、14年前の2010年から、毎年11月に「会計学入門」の科目にて、福岡国税局から講演をいただいています。この講演会は、学生に対して税務の重要性や実務的な知識を提供する貴重な機会となっています。