取組概要
海洋プラスチック問題が社会的な話題となっていますが、河川から海に流下するプラスチックゴミの定量的なデータについては、小さな河川を除いて、ほとんど知られていません。
長良川河口堰では出水時に流れ込むゴミを可動堰で捉えて、それを回収し、そのゴミを流木とその他のゴミ(一般ゴミ)に分けて重量や体積を公表して来ました。
今回、河口堰事務所(揖斐川・長良川総合管理所)の協力を得て、環境情報学部の千葉客員教授が回収ゴミの中の人工ゴミの調査を実施しました。
成果
6月の梅雨の末期に長良川流域ではかなりの降雨があり、相当量のゴミが流下し、6月25日から26日にかけて回収されました。
そのゴミの調査を6月28日(土)に実施したわけです。河口堰事務所からは荒川所長を含む6名の職員の方々、また、呼び掛けに応じて参加いただいた元鳥羽市市長の中村様、三重県資源循環推進課の北川様、(株)東海環境調査の村尾様、ウミガメネットワーク三重の米川様、四日市大学環境情報学部4年生の鈴木蒼尉君、1年生の上田美優さんと加藤瞭君の合計14名で調査を行いました。
河川敷に引き上げられた回収ゴミの中に入り、人工ゴミを拾い集めました。
梅雨明けのような熱気と日差しの中での大変な調査となりましたが、皆さんの熱意で順調に作業を終えました。
大変貴重なデータが得られましたが、この調査を年度内に数回繰り返し、その結果を社会に公表する予定となっています。