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昭和女子大学

コンビニエンスストアのBGM テンポの速さが売り上げに変わる?

2020年12月15日

取組概要

昭和女子大学人間社会学部心理学科の池上真平専任講師らによる研究グループはこのほど、「店内BGMのテンポがコンビニエンスストアでの購買行動に及ぼす影響」についての研究成果を発表しました。この研究は、速いテンポのBGMによって時間あたりの購入金額が高くなることなどを実験により明らかにしたもので、USEN-NEXT GROUPの株式会社 USEN(本社:東京都品川区、代表取締役社長:田村 公正)との共同研究です。

成果

本研究は、コンビニエンスストアにおいて店内で流すBGMのテンポが消費者行動にどのような影響を及ぼすのかについて実験により検討したものです。実験参加者42人にBGMのテンポが操作されたコンビニエンスストアで買い物をしてもらい、購入までの所要時間、購入金額、感情状態、店に対する印象を測定しました。

実験の結果、速いテンポのBGMでは、衝動買いが起きやすいとされる感情状態が生じ、時間あたりの購入金額が高くなることが明らかになりました。さらに、衝動性が高い消費者の場合、速いテンポのBGMのもとではより短時間で買い物を済ませることも示されました。一方、遅いテンポのBGMでは、リラックス感が高くなることなどがわかりました。
今回の研究成果により、コンビニエンスストアの店内では、速いテンポのBGMを用いることで時間当たりの売上増加や回転率向上が見込め、店内の混雑緩和やレジの待ち時間短縮といったメリットが生じると考えられます。一方で、遅いテンポのBGMにもリラックス感を高めるという効果があるため、状況に応じてBGMのテンポを使い分けることが有効といえそうです。

本研究は日本音楽知覚認知学会2020年度秋季研究発表会で学会賞「ポスター発表選奨」を受賞しています。

関連リンク

https://www.swu.ac.jp/news/nid00003790.html