取組概要
学生の深い思考、集中力、創造力を養うため、理学部情報科学科では囲碁の授業「囲碁とコンピュータ」を行なっています。
元来は、実際の碁盤と碁石を用いて実施していましたが、コロナ禍においては、講師、学生ともに遠隔で実施することが求められたため、独自の教育用囲碁Webアプリケーションを開発し、オンラインでの囲碁教育環境を整えました。
サーバ上に碁盤を再現し、それを講師、学生が共有することによって円滑に授業を進めることができ、コロナ禍においても、例年と同様、あるいはそれ以上の授業内容を保証することが可能となっています。
成果
開発した教育用囲碁Webアプリケーションには三つの特徴があります。
(1)インターネット接続とWebブラウザがあれば、どこからでも授業に参加できる。教員、学生は特定の部屋に集まる必要がなくなった。
(2)リモートで対局可能である。対戦相手のマッチングも自動で行われ、格段に多くの練習対局をすることができるようになった。
(3)教科書の問題がWebアプリケーションに入っているので、問題ごとに一つ一つ石を並べることなく、効率的に練習問題をこなせるようになった。