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東京都

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学生支援教育研究社会貢献

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芝浦工業大学

学習時、特定の音により聴覚を刺激することで集中力向上の可能性を発見

2024年1月11日

取組概要

芝浦工業大学情報工学科・菅谷みどり教授らの研究チームは、三菱鉛筆株式会社、ストーリア株式会社と共同で、筆記具の役割である“書く・描く”ことに加えた新たな提供価値を創出するための試みの一つとして、学習中に特定の音による聴覚刺激で集中力が向上する可能性について実証実験を実施いたしました。
今回の実証実験では、集中力が落ちてくるタイミングに、「川のせせらぎ(River Sound)」を流すことで、集中力を表す脳波が上昇することを確認しました。
なお、本論文は、IoTに関する技術を議論する国際会議、APRIS(Asia Pacific Conference on Robot IoT System Development and Platform)2023に採択されました。

成果

■ 背景
学習時の集中力が低下してきたタイミングに視覚や聴覚を通じた刺激により集中力を途切れさせることなく、学習を効率的に行えるのではないかとの仮説に至り今回の実証実験につながりました。今回の実験結果を応用することで、個人の勉強だけではなく、授業の最適化、日常の作業の効率向上につながることも期待されます。集中力の維持を個人の努力に委ねるのではなく、状況に合わせて自動的に集中力を維持、向上するようなサービスへの展開が期待されます。なお、筆記動作から集中力を予測する研究は、「2023年度人工知能学会全国大会(第37回)」に論文が採択されております。

■ 菅谷みどり教授(情報工学科)のコメント
脳波信号の研究は数多くなされていますが、本研究は、集中を維持する方法を明らかにすることを目的として、視覚や聴覚などの異なるタイプの単一モーダル刺激の影響を特に複数回のテストを実施した場合で比較検証しました。今回、環境光よりも、背景音、特に聴覚刺激であるRiver Soundが、正答率を維持する影響があることが分かりました。人と環境の関係はまだ十分明らかになっているとは言い切れず、様々な評価を通して人の適応状態や感情を明らかにすることは重要な意義があります。引き続き、我々は社会に貢献する研究開発を推進していきます。

実験に関する詳細については、下記よりご覧ください。

関連リンク

https://www.shibaura-it.ac.jp/headline/detail/20231221-7070-010.html